スマホ料金の見直しを正しく行えば、スマホによる毎月の出費を半額以下にすることも可能です。
ですが「どのようにスマホ料金を見直せば良いの?」「どこへ乗り換えるべきなの?」と疑問の方も多いかと思います。
そこで本記事ではスマホ料金の見直し方法を詳しく解説していきます。スマホによる毎月の出費を抑えたい方は、ぜひとも参考にしてください。
スマホ料金の見直しをするタイミング
スマホの通信プランというのは、数多くの通信事業者が提供しています。そして、それぞれのプランは定期的に変更されていますし、新しいプランが生まれたり、新しい通信事業者ができたりして、日々変化しています。
さらに、自分のスマホの利用状況も、その時の環境によって変化するため、スマホ料金の見直しを定期的に行わなければ、ほかにも自分に合ったプランがあるのを見落としかねません。
常にストレスなく快適かつお得にスマホを使うためにも、スマホ料金の見直しタイミングを把握しておきましょう。
毎月のギガが余っているとき
毎月のデータ使用可能量が余っている時は、見直しをしてみましょう。
契約したときは丁度よいデータ使用可能量だったとしても、環境の変化でデータ量が余っていることは良くあります。
例えば、データ使用量無制限のプランであるのにもかかわらず、毎月十数ギガしか使っていないのであれば、プランが合っておらず料金の無駄が発生している可能性が高いです。
契約中の通信事業者のサイトから毎月の使用しているデータ量と、プランのデータ使用可能量を確認して、過剰に余っている場合はスマホプランを見直してみましょう。
通信速度制限を受けたとき
通信速度制限を受けたときもプランの見直しをしてみましょう。
通信速度制限を受けた場合、「送受信時最大128kbps」「送受信時最大300kbps」「送受信時最大1Mbps」といった具合に、通信速度が極端に遅くなります(通信事業者によって通信速度制限時の通信速度は変わります)。原因としては契約プランのデータ使用可能量を使い切っているか、直近で大量の通信をしているケースが考えられますが、前者の場合(契約プランのデータ使用可能量が足りない場合)はデータ使用可能量を増やすことで通信速度制限を受けにくくなります。
データ使用可能量を増やすということは、料金も高くなると思われがちですが、前述したようにスマホのプランは日々変化しているので、場合によっては容量を増やしつつも出費を抑えられるかもしれません。
通信速度にストレスを感じるとき
通信速度にストレスを感じた場合もプランの見直しを検討してみましょう。
格安SIMは大手キャリアから回線を借りてスマホプランを提供しているため、時間帯によっては速度が遅くなる場合があります。
現在は大手キャリアではサブブランドやオンライン専用プランなどで、速さと安さを両立したプランを提供しています。
格安SIMですでにスマホ料金が安くても、さらに快適に利用できる可能性があるので、一度サブブランドやオンライン専用プランも確認してみてもよいかもしれません。
オプションが必要/不要になったとき
オプションが必要になったとき、もしくは不要になったときも見直しのタイミングです。
例えば、仕事の関係で通話をすることが多くなった方は、通話オプションをつけたほうが料金を安く抑えられる可能性があります。
反対に、LINEなどのSNSアプリの通話機能などを使うようになって、電話番号を使った通話をすることが少なくなった場合は、通話オプションを外すことで料金を安くできます。
ほかにも、スマホを故障・紛失した際の保障オプションを変更するのも一つの手です。
基本のプランだけでなくオプションも見直して、快適かつお得に利用しましょう。
家族用にSIMを増やしたいとき
家族用にスマホをもう一台買ったとき、家族の通信契約を増やすときも、スマホ料金見直しのタイミングです。
通信事業者によっては、家族でデータ使用可能量を分け合えるシェアプランがあったり、家族で加入することで料金が割引されるプランがあったりします。
一人では最適なプランだったとしても、家族複数人で加入することを考えると、より最適なプランが見つかることは少なくありません。
結婚をした方、子どもにスマホを買う予定の方、家族で別々のスマホプランに加入している方は今一度見直してみましょう。
スマホ料金見直しの手順
スマホ料金を見直す手順は以下の通りです。
- 利用状況と契約内容を確認する
- 「契約内容の変更」と「乗り換え」を比較検討する
- 変更手続き・乗り換え手続きをする
それぞれの手順を詳しく見ていきましょう。
利用状況と契約内容を確認する
まずは現在の利用状況と契約内容を確認しましょう。
具体的には以下の項目を確認してください。
- 毎月使用しているデータ通信量
- 契約しているプランの料金
- 契約しているプランのデータ使用可能量
- 契約しているオプション
- 毎月通話している時間
- 通話料金
基本的にこれらはすべて契約している通信事業者のマイページから確認できます。
ドコモなら「My docomo」auなら「My au」ソフトバンクなら「My SoftBank」などです。
利用状況と契約内容を確認すれば、どこで無駄が発生しているのかが分かるようになります。
たとえ無駄が発生していなかったとしても、同じ通信事業者で新しくてより快適なプランが提供されていたり、ほかの通信事業者が同様のプランをより安く提供していたりするので、このまま見直しを進めていきましょう。
「契約内容の変更」と「乗り換え」を比較検討する
続いて「契約内容の変更」と「乗り換え」を検討しましょう。
契約内容の変更をする場合は、現在契約している通信事業者でより良いプランがないか、オプションに無駄がないか、必要なものがないかを確認します。
乗り換えの場合は、格安SIMや大手キャリア、大手のサブブランド・オンライン専用プランなどを複数比較して、より自分にとって最適なプランを探しましょう。
なお、月額料金を安くしたい場合におすすめの乗り換え先については、後述の「スマホ料金の見直しなら『格安SIM会社』がオススメ 」や、別記事「格安SIMとは?スマホを今よりお得に使う方法を徹底解説します 」にて解説しているのでこちらも参考にしてください。
変更手続き・乗り換え手続きをする
契約変更をするのか、乗り換えをするのか決めたら各種手続きを行いましょう。
契約変更をする場合も、乗り換えをする場合もさまざまなポイントがあるので「契約内容を変更する場合の検討ポイント」「通信事業者を乗り換える場合のポイント」それぞれを確認して、手続きを進めてください。
契約内容を変更する場合の検討ポイント
契約内容を変更する場合の検討ポイントは以下の通りです。
- 使い方に合ったデータ使用可能量のプランはあるか?
- オプションは必要か?
それぞれのポイントを詳しく解説していきます。
なお、旧プランから契約変更をすると、再契約はできなくなることが多いです。古いプランのほうが優れているということは稀ですが、念頭に置いておきましょう。
使い方に合ったデータ使用可能量のプランはあるか?
まずは自分の使い方にあったデータ使用可能量のプランがあるか確認しましょう。
例えば、大手キャリアではデータ使用可能量無制限のプランと、数ギガまでのプランの2種類がメインで提供されています。そのため、毎月10GB程度を使っている人の場合、無制限のプランは過剰な一方で、数ギガまでのプランでは足りません。
つまり、この場合は自分の使い方に合ったプランがないといえるので、乗り換えの検討をする必要が出てきます。
このように、自分の使い方にあったプランがあるかを確認して、契約変更をするのか、乗り換えをするのかを決めましょう。
なお、現状契約しているプランが最適な場合でも、最新のプランはより快適になっている可能性があるので、より新しいプランがあるのなら契約内容の変更を検討してみてください。
オプションは必要か?
契約内容の変更はプランだけでなく、オプションにも言えます。
通話時間は多いか、故障や紛失に備えたいかなど、自分の環境・希望に合わせて最適な状態にしましょう。
大まかな目安として以下を参考にしてください。
- 長時間の通話を頻繁にする場合...通話し放題のオプションをつける
- 長時間の通話が少なくなった場合...通話し放題のオプションをはずす
- 短時間の通話を頻繁にする場合...5分以内の通話が無料になるオプションをつける
- 短時間の通話が少なくなった場合...5分以内の通話が無料になるオプションをはずす
- 故障や紛失に備えたい場合...保障オプションをつける
- 故障や紛失をするリスクは少ない場合...保障オプションをはずす
通信事業者によっては通話オプションがなかったり、プランに最初からついていたりするので、しっかりと確認しておきましょう。特に通話し放題オプションは通信事業者ごとに価格差が大きいので注意してください。
格安SIMは保障オプションがない場合も多いので、通信事業者とは別のサービスでスマホの保障をつけるのも一つの手です。
一括加入オプションを解約しているか?
大手キャリアを扱うショップでは、セキュリティ系やサポート系のオプションを、契約時に一括加入したままにしている場合が多くあります。
活用できていないのであれば、無駄な料金を支払ってしまっている状態といえるので、今一度見直しをして、不要な場合は外しておきましょう。
通信事業者を乗り換える場合のポイント
通信事業者を乗り換える場合のポイントは以下の通りです。
- 使い方に合ったプランが用意されているか?
- 欲しいオプションが用意されているか?
- 現在の機種をそのまま使えるか?
- 初期費用(事務手数料)はどれくらいか?
乗り換えとなると、選択肢の幅が大きく広がるので、より自分に合ったプランを選べるようになります。
反面、最適なプランを探し当てるまでが大変なので、しっかりとポイントを確認しておきましょう。
使い方に合ったプランが用意されているか?
まずは使い方にあったプランが用意されているかを確認する必要があります。
通信事業者によって大まかな特徴があるので、まずは以下を参考にしてください。
- データ使用可能量容量が少なくても良いから月額料金を安くしたい...格安SIM
- 月額料金を抑えつつも速度も重視したい...大手キャリアのサブブランドやオンライン専用プラン
- 月額料金を抑えつつもデータ無制限で使いたい...楽天モバイル
- データ無制限かつ通信環境も良い状態で使いたい...ドコモ・au・ソフトバンク
自分の使い方にあった特徴を持つ通信事業者から、さらに適切なデータ使用可能量のプランを選びましょう。
通信事業者によって、スマホが乗り換えと同時に購入できたり、お得に機種変更ができたり、特典があったりと、さまざまな違いがあるので、良く吟味して選んでください。
欲しいオプションが用意されているか?
ほしいオプションが用意されているかも大きなポイントです。
格安SIMはオプションが少ない傾向にあります。
保障オプションが付けられずに、故障や紛失をした際に大きな出費をしてしまう可能性も考えられるので注意しましょう。
現在の機種をそのまま使えるか?
現在の機種をそのまま使えるかも確認しておきましょう。
機種を変えずに乗り換えをする場合は、SIMロック解除をしなければ利用できなかったり、そもそも動作確認がされていなかったりする場合もあります。
そのため、乗り換えの際は通信事業者がホームページで掲載している「動作確認端末」を確認することを忘れないようにしてください。
また、機種変更をする場合も、ほしい機種が販売されているか確認しておきましょう。
販売されていない場合はメーカー直販で購入したり、中古ショップなどから購入したりする必要があります。
初期費用(事務手数料)はどれくらいか?
乗り換えにかかる初期費用も確認しましょう。
一般的に乗り換え時には、手数料として3,300円程度の費用がかかります。
通信事業者によっては手数料が無料になるキャンペーンがあるほか、乗り換えによってポイントが貰えたり、乗り換えと端末の購入で割引になったりします。
できるだけキャンペーンや割引を使って、初期費用の負担を抑えてお得に乗り換えをしましょう。
スマホ料金の見直しなら「格安SIM会社」がオススメ
スマホ料金の見直しなら「格安SIM会社」を選ぶことをおすすめします。
格安SIMは数多くあり、自分に合ったプランを選べますし、何より月額料金が安いです。
ここからは格安SIMについて解説していきますので、月額料金を抑えたい方はぜひとも参考にしてください。
なお「格安SIMとは?スマホを今よりお得に使う方法を徹底解説します 」ではより詳しく格安SIMについて解説しているので、こちらも参考にしてください。
格安SIM会社とは?
格安SIM会社とはその名の通り、月額の通信契約料金が格安のSIMを提供している会社のことです。
SIMとは、スマホの契約に必要な電話番号などの情報が記録されているものです。簡単に言えば、格安でスマホを使えるようになると考えてもらえれば差し支えありません。
なお、MVNO(大手から回線を借りている通信事業者)だけを格安SIMと呼ぶ場合もありますが、明確な定義はありません。
本記事では、月額の通信契約料金が格安の通信事業者を格安SIMとしているのでご留意ください。
格安SIM会社だとどれくらい節約できる?
格安SIMは、大手キャリアの回線を借りたり、サポートを削減したりして運営をしています。そのため、経費が抑えられて、プランの料金が安くなるという仕組みです。
結果として、現在契約している通信事業者にもよりますが、格安SIMでは月額料金を半額以下に節約できる場合もあります。
ただし、格安SIMの中でも「povo」や「LINEMO」などの大手キャリアのサブブランド・オンラインプランは通信速度は速いものの、店舗で契約ができず、問い合わせが困難というデメリットがあります。
またMVNOは大手から回線を借りているという構造上、12時から13時などの通信が混雑する時間帯は速度が低下するとことがあるのもデメリットです(事業者や利用地域によっては、一般に快適に使える速度といわれる下り30Mbps・上り10Mbpsを下回るケースもあります)。
とはいえ、安さに関しては圧倒的に優れているので、月額料金を抑えたい場合は、ぜひとも格安SIMの利用を検討してみてください。
オススメの格安SIM会社
格安SIMにも数多くの種類があるため「どれを選べばいいかわからない」という方もいるかと思います。
そこでここからはおすすめの格安SIMを3つ厳選して紹介します。それぞれの特徴、向いている人など解説していきますので、ぜひとも参考にしてください。
※2022年12月15日時点の情報です
楽天モバイル
格安SIM名 |
楽天モバイル |
プラン |
3GBまで:1,078円 3GBから20GBまで:2,178円 20GB以降(無制限):3,278円 |
オプション |
通話かけ放題オプション スマホ保障オプション など |
主な特徴 |
プランは1つのみで、使用量に応じて料金が変化する 特典が豊富で楽天ポイントが貯まりやすい |
格安で無制限のデータ容量を利用したい場合は楽天モバイルがおすすめです。
プランは1つのみで、使用量に応じて料金が変化します。3GBまでの使用でも1,078円と非常に安く、20GB以降はどれだけ使っても3,278円という圧倒的な安さを誇ります。
月によって使用量が大きく変化する方や、現在大手キャリアの無制限プランで料金の見直しをしたい方には最適な選択となるでしょう。
povo
格安SIM名 |
povo |
プラン |
基本料金:0円 データ使い放題(24時間):で330円 データ追加1GB(7日間):390円 データ追加3GB(30日間):990円 データ追加20GB(30日間):2,700円 データ追加60GB(90日間):6,490円 データ追加150GB(180日間):12,980円 |
オプション |
通話かけ放題オプション スマホ保障オプション など |
その他の特徴 |
基本料金が無料 自分でデータやオプションをトッピングして使う |
povoは速度面を妥協せずに、プランも自由に選択したい方におすすめです。auが提供しているオンラインプランというだけあって、速度面では格安SIMの中でも特に安定しています。
プランに関しても、基本料金が0円で、自分の好きなようにデータをトッピング(追加)することで通信ができる仕組みとなっています。
毎月少量しか通信しないなら、3GBを毎月990円でトッピングすれば良いですし、毎月の使用量が大きく変動するなら期限が180日ある150GBをトッピングするのも一つの手です。
格安SIMでも速度は妥協したくない方、その時に合わせて自由にプランを選択したい方は、povoを選びましょう。
AEON MOBILE
格安SIM名 |
AEON MOBILE |
プラン |
500MB:803円 1GB:858円 2GB:968円 3GB:1,078円 4GB:1,188円 5GB:1,298円 6GB:1,408円 7GB:1,518円 8GB:1,628円 9GB:1,738円 10GB:1,848円 20GB:1,958円 30GB:3,058円 40GB:4,158円 50GB:5,258円 |
オプション |
イオンでんわかけ放題オプション スマホ保障オプション セキュリティオプション サポートオプション など |
その他の特徴 |
60歳以上限定のプランが安い シェアプランでデータ容量を分け合える |
AEON MOBILEはシンプルに安いプランを選択したい方におすすめです。プランが豊富に提供されているので、自分の毎月の使用量に合わせて適切に選択できます。
また、セキュリティーオプションやサポートオプションがあり、60歳以上限定のプランが安いという特徴も持っているため、スマホの操作に慣れていない高齢者の方にもおすすめです。
シンプルに安さを重視している方は利用を検討してみてください。
まとめ
スマホ料金は見直しをすることで、月額料金を半額以上安く抑えられる場合があります。
ただし、安さだけを重視して利便性を下げてしまわないように、自分の使用状況に合った適切な通信事業者、プランを選択しましょう。