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楽天モバイルの回線速度は?実際の通信速度や口コミ情報をまとめました

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「毎月のスマホ代を少しでも下げたい…」と考えている人なら一度は楽天モバイルなどの格安SIMを検討したことがあるのではないでしょうか? しかし、毎日使うスマホを格安回線にすることに不安を感じる人も多いと思います。 

そこで本記事では、楽天モバイルを実際に利用した使用感やネット上の口コミ情報をまとめました。楽天モバイルへの移行を検討している方は、ぜひ参考にしてください。


楽天モバイルの通信速度について

モバイル回線を検討するにあたって、通信速度は速いのか、きちんとつながるのかはとても重要なポイントです。とくに楽天モバイルは登場間もない後発のキャリアということもあり、速度やカバーエリアが気になるのではないでしょうか。結論から言うと、速度は十分に速く、どの時間帯でもストレスを感じることなく利用できます。エリアに関しても都市部なら大部分カバーされています。またカバーしきれていないエリアもパートナーとなっているauの回線で補われているため、つながらないことを心配する必要はまずありません。  

楽天モバイルエリア内なら十分に高速

速度測定の詳細は後述しますが、先に結果だけお伝えすると、本記事の検証では回線が混雑する時間帯でも常時20Mbps以上で通信できました。3大キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク)の4G回線では100Mbps前後出ることもありますが、ブラウジングや動画サービスの利用なら10~20Mbps程度の速度が出ていれば十分とされています。そのため利用方法によっては、楽天回線であっても問題なし。実際に楽天回線で動画や音楽サービスも利用しましたが、快適に利用できました。仮に3大キャリアから乗り換えても、これなら体感的には大きな変化はなさそうです。 

なお、YouTubeが推奨している速度は下記表のとおりです。20Mbpsというのは4K動画の視聴に推奨されている速度で、楽天回線はこれを上回っているのですから快適なのも納得ですね。 

参考:YouTubeのシステム要件  

動画の解像度 

推奨される持続的な速度 

4K 

20 Mbps 

HD 1080p 

5 Mbps 

HD 720p  

2.5 Mbps 

SD 480p 

1.1 Mbps 

SD 360p 

0.7 Mbps 

ただしアンテナの数は少なめ

楽天モバイルは2020年4月から始まったばかりの歴史の浅いキャリアです。そのためアンテナ(基地局)がまだ少なく、2022年3時点での人口カバー率は97%となっています。3大キャリアがカバー率99%にはまだ追いついていません。

とくに山間部など人口密度が低いエリアは整備が遅れており、楽天回線でつながらないことが多いです。楽天モバイルを契約する場合は、自分の生活圏が楽天回線のカバーエリアなのかを必ず確認しておきましょう。なお、カバーエリアは楽天モバイル公式サイトで公開されています。

エリア外ではauの4G回線を利用

楽天回線のカバーエリア内に住んでいる人でも旅行や出張などでエリア外に訪問する機会はあるはずです。そんな場合でも楽天モバイルは圏外になることがありません。というのも、エリア外では、楽天のパートナーとなっているauの基地局が利用される仕組みになっているからです。auの4G LTEの国内人口カバー率は99.9%ですので、楽天回線の整備が遅れている山間部などでもバッチリつながります。楽天回線の基地局が少ないといってもauがフォローしてくれるなら安心して利用できますね。

ただし、au回線での高速データ通信は月5GBまでという制限が設けられており、これを超過すると速度制限の対象となります。そのためau回線でつながるからと、楽天回線のエリア外に住んでいる人が安易に楽天モバイルに乗り換えるのは危険です。月5GB以上通信するなら、居住地が楽天回線でカバーされてから乗り換えるようにしましょう。 

また上記は国内での話であり、海外では海外のパートナー回線につながります。海外ローミングのエリアや料金は「海外ローミング 対応エリア・料金」を出国前に確認しておくことをおすすめします。

楽天モバイルの速度を調べてみる

楽天モバイル速度

ここでは実際に楽天回線に接続しての検証結果やSNS上での報告を引用しつつ、楽天モバイルの速度を紹介します。繰り返しとなりますが、楽天モバイルは5Gに対応しているものの提供されているのはまだごく一部の地域です。基本的には4Gでの通信となるため、本記事も4Gでの通信速度を調べてお伝えします。

楽天回線のエリアで実測

下記表は、平日9~21時までの楽天回線の通信速度を3時間おきに測定した結果です。9時頃52Mbpsと非常に高速でしたが、回線が混雑する昼から夕方にかけては速度が低下していることがわかります。  

しかし、それでもつねに20Mbps以上で通信できており、ブラウジングや動画サービスの利用で遅いと感じることはありませんでした。そして21時を過ぎるころには速度が再び上昇し、40Mbpsを越えています。  

1日を通してこれだけ速度が出るなら十分。楽天回線エリア内で生活する人なら楽天モバイルに乗り換えてもとくに問題はなさそうです。  

時間帯 

上り 

下り 

9時台 

33Mbps 

52Mbps 

12時台 

26Mbps 

32Mbps 

15時台 

24Mbps 

28Mbps 

18時台 

38Mbps 

24Mbps 

21時台 

34Mbps 

43Mbps 

 測定情報の詳細 

測定時期:2021年11 

測定エリア:都内(屋内) 

測定アプリ:FAST Speed Test  

Rakuten UN-LIMIT VIIの特徴と注意点

3大キャリアには様々な料金プランが用意されていて契約時に混乱することも少なくありません。一方、楽天モバイルは「Rakuten UN-LIMIT VIIという1プランしかなく、非常にシンプルです。ここではRakuten UN-LIMIT VIIの特徴と、注意点を解説していきます。 

※Rakuten UN-LIMIT Ⅶ20227月スタート予定の新料金プランです。また、Rakuten UN-LIMITがスタートすると、Rakuten UN-LIMIT Ⅵの契約は、自動的にRakuten UN-LIMITに移行されます。

Rakuten UN-LIMIT VIIとは?

Rakuten UN-LIMIT VII」は2022年7月から始まる楽天モバイルのプランです。1か月の通信料が3GBまでは月額1,078円(税込)で、3GBを超過すると段階的に料金が上がり、20GB超で上限の月額3,278円(税込)となります。20GBを超過すると何GB使っても料金が変わらないため、通信量の多い人にとっては非常に魅力的です。またRakuten UN-LIMIT VIIでは「Rakuten Link」アプリからの国内通話はかけ放題となります。他キャリアではかけ放題は有料オプションとなるため、通話料において楽天モバイルは優秀です。 

Rakuten UN-LIMIT VIIの料金設計 

通信量 

月額(税込) 

1GBkara ~3GB

1,078円 

(3GB超過後)~20GB 

2,178 

20GB超過後)無制限 

3,278 

データ通信量と通信制限 

楽天モバイルは「公平なサービス提供のため速度制御の場合あり」と、速度制限する旨を公式サイト上に明記しています。しかし、速度制限の条件は公開されていません。ネット上では「1日10GB以上の通信」が制限の条件で「24時に解除」という口コミが出回っていますが、これはオフィシャルなものではなく、ユーザーの経験則に基づいた情報です。  

そのため10GBを超過しても速度制限されない可能性はあります。しかし、過度な通信が速度制限の対象になることは間違いありませんので注意しましょう。 

なお、速度制限中は通信速度が3Mbps程度になるとされています。実際にTwitter上では上り・下りともに3Mbps弱となっている報告がたくさん見つかります。YouTubeHD 720p画質の動画を視聴するのに推奨されている速度が2.5Mbpsですので、速度制限されても意外とネットは問題なく使えそうですね。  

一方、パートナー(au)回線の高速データ通信量は月5GBまでと明確に定められています。容量を超過すると通信速度が最大1Mbpsに制限されてしまい、翌月になるまで解除されません。YouTubeではSD 360p画質の推奨速度が0.7Mbpsですので、これがなんとか視聴できる速度です。楽天回線の速度制限に比べると非常に厳しいので注意しましょう。 

なお、パートナー回線で速度制限されても楽天回線は制限なく利用できます。そのため楽天回線のエリア内で生活しているならパートナー回線が速度制限されてもそれほど困ることはないかもしれません。 

回線が切れる・つながらない場合 

楽天モバイルには回線が切れる、つながらないという報告もあります。この多くは楽天回線とパートナー(au)回線との切り替えに起因するものだと思われます。実際、楽天モバイルの公式サイトにも「楽天回線エリアとパートナー回線エリアとの境界付近や、地下と屋外・大きな商業ビルと屋外を移動するときに通信・通話が切断されたり、一時的にご利用になれない場合があります。」と注意書きされています。このような場合は、場所を移動するか、一度機内モードにするなどして回線を接続し直してみると解消するかもしれません。

また、iPhone SE(第2世代)までのiPhoneは、楽天回線とパートナー(au)回線の自動切り替えに対応していません。これらのiPhoneでは機内モードをON/OFFするか、本体を再起動するなどしないと回線が切り替わらないのです。これを知らないと、いつまでも回線がつながらず、悩まされることになるかもしれません。 

公式サイトには「楽天回線がすべてのiPhoneでご利用いただけます」と記載されており、これは決して嘘ではありません。しかし、古いiPhoneでは上記のような落とし穴があるので注意しましょう。なお、iPhone 12シリーズ以降のiPhoneiOSを14.4以降にし、最新のキャリア設定にアップデートすることで自動切り替えに対応します。  

余談ですが、楽天モバイルは日本全国に店舗があり、店頭でのサポートを受けられます。これは大きな強みです。どうしても回線がつながらなかったり、切れやすい場合は店舗で相談するのも良いでしょう。 

楽天モバイルの回線速度は十分高速! 

楽天モバイルは、価格は安いものの速度は十分に速く、優秀なキャリアであることがわかっていただけたと思います。毎月のスマホ代に悩まされている人にとっては救世主のような存在ではないでしょうか。

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この記事の著者

Mysurance 編集部