povoではiPhoneを使えますが、古すぎる機種は対応していない場合があります。また他社から乗り換える際は、店頭のサポートは受けられず、SIMロック解除といった手続きも必要です。そのため、スムーズにpovoに乗り換えるためには、対応しているiPhoneを調べるだけでなく、乗り換え方法や注意点などを事前に理解しておくのがおすすめです。
そこで、本記事ではiPhoneでpovoへ乗り換える方法を詳しく解説していきます。参考にしていただき、トラブルなくpovoへ乗り換えましょう。
povoで使えるiPhone一覧
povoで使えるiPhoneは以下の通りです。
- iPhone 6s
- iPhone 6s Plus
- iPhone SE (第1世代)
- iPhone 7
- iPhone 7 Plus
- iPhone 8
- iPhone 8 Plus
- iPhone X
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone XR
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11 Pro Max
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone 12 mini
- iPhone 12
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12 Pro Max
- iPhone 13 mini
- iPhone 13
- iPhone 13 Pro
- iPhone 13 Pro Max
- iPhone SE(第3世代)
一言で言えば、iPhone 6s以降に発売されたiPhoneは全てpovoで利用可能です。またpovoはeSIMにも対応しているため、eSIM対応となったiPhoneXS以降のiPhoneは全てeSIMでもpovoを利用できます。
ただし手持ちのiPhoneが対応しているだけでは不十分です。もう一つ確認してほしいのが「SIMロック」についてです。
povoで他社キャリアのiPhoneを使う場合はSIMロック解除が必要
povoへ乗り換える際は、場合によってはSIMロック解除が必要です。
SIMロックとは簡単に言えば、別の回線へ乗り換えた際にスマホを通信できなくする制限のことです。povoとは別の回線であるドコモやソフトバンクで購入したiPhoneは、機種によってはSIMロックがかかっている場合があり、SIMロックがかかってるとそのまま乗り換えると通信ができません。
ただし、iPhone13以降のiPhoneは全て、どこで購入したとしてもSIMフリーとなっています。そのため、iPhone13やiPhoneSE(第3世代)をドコモやソフトバンクにて新品で購入した場合は、SIMロック解除は必要ありません。
また、auで購入したiPhoneにもSIMロックはかかっていますが、auはpovoと同じ回線なのでSIMロック解除の必要はありません。中古ショップやメルカリなどで購入した場合は、iPhoneがSIMロック解除されているか確認が必要です。 ドコモやソフトバンクでiPhoneを購入した方は「SIMロック解除の方法」を、中古でiPhoneを購入した場合は「SIMロック解除されているか確認する方法」を覚えておきましょう。
今持っているiPhoneがSIMロックされているか確認する方法
iPhoneがSIMロックされているかは、設定から簡単に確認できます。
手順としては以下の通りです。
- iOSを最新にアップデートする
- iPhoneの設定を開く
- 「一般」を選択して「情報」をタップする
- 画面をスクロールして「SIMロック」の項目を確認する
「SIMロックあり」と表示されている場合は、SIMロックされていますので、事項の「SIMロック解除する方法」の手順を参考にSIMロック解除手続きを行ってください。
「SIMロックなし」と表示されていれは、SIMロックされていませんので、SIMロック解除の手続きは不要です。
SIMロックを解除する方法
SIMロック解除をする方法は主に以下の2通りです。
- 乗り換え前のキャリアの店舗でSIMロック解除を依頼する
- 自分でオンラインで手続きする
店舗でSIMロック解除を依頼する場合は、ドコモ・ソフトバンクともに手数料がかかります。オンラインで手続きする場合は、手数料はかかりません。そのため、可能であればオンラインからSIMロック解除の手続きを行いましょう。
オンラインで手続きする手順は以下の通りです。
ドコモの場合
- iPhoneの設定から「一般」→「情報」をタップしてIMEIの番号をメモする
- 「My docomo」にログインする
- 「お手続き(お申込み・解約)」を選択する
- 「解約・その他」から「SIMロック解除」を選択する
- セキュリティコードを入力して再度ログインする
- IMEIを入力する
ソフトバンクの場合
- iPhoneの設定から「一般」→「情報」をタップしてIMEIの番号をメモする
- 「My SoftBank」にログインする
- 「契約・オプション管理」から「オプション」を選択する
- 「SIMロック解除対象機種の手続き」を選択しIMEIを入力する
SIMロック解除ができたら、povoへ乗り換え手続きをしましょう。「povoの申し込みは難しい?簡単な申し込み方法と5つのトラブル対処法を解説」「povo2.0のオンライン手続き全解説!よくある「困った!」に答えます」でも詳細の申し込み方法を紹介しているので、ぜひとも参考にしてください。
機種変更と乗り換えは同時に行えない
povoでは機種変更と乗り換えは同時に行えません。
ドコモやau、ソフトバンクでは乗り換えと同時に新しいスマホ、iPhoneなどを購入するのが一般的ですが、povoでは自分で機種を用意して、乗り換えをします。
つまり新しくiPhoneを購入しつつpovoに乗り換えたい場合は、povoでiPhoneを購入することはできないので、AppleStoreや中古ショップなどで事前にiPhoneの購入が必要です。
iPhoneでpovoへスムーズに乗り換える方法(au以外)
ここからはドコモやソフトバンクなどのau以外のスマホ会社から、iPhoneでpovoへスムーズに乗り換える方法を紹介します。
「auからpovoへ乗り換える方法」や「povoでiPhoneを新規契約する方法」については、次の章で解説していますので、そちらを参照してください。
STEP1.機種変更をしたい場合は事前にiPhoneを購入する
povoではiPhoneを販売していません。そのため、新しくiPhoneを購入したい場合は、AppleStoreや中古ショップなどでiPhoneを購入しましょう。
一括払いで新品を購入する場合は、一般的にはAppleStoreのiPhoneが最も安いです。ドコモやauなどの大手キャリアではiPhoneを分割払いで購入して、途中でiPhoneを返却することで割引になるシステムがあります。2年で返却すれば非常にお得なシステムなので、2年スパンでiPhoneを買い換えたいと考えているなら大手キャリアでの購入も検討してみましょう。
STEP2.SIMロック解除をする
今持っているiPhoneがSIMロックがかかっていてpovoに乗り換える場合は、SIMロック解除を行います。
自分のiPhoneがSIMロックがかかっているかの確認や、SIMロックを解除する方法は、前述の「今持っているiPhoneがSIMロックされているか確認する方法」、「SIMロックを解除する方法」を参照してください。
STEP3.MNP予約番号を取得する
SIMロック解除ができたら、MNP予約番号を取得しましょう。MNP予約番号は現在契約している通信キャリアから取得できます。
MNP予約番号の取得は、電話番号を変えずに通信キャリアを乗り換えるために必要な手続きです。MNP予約番号を取得せずに、現在の通信キャリアを解約してしまうと、電話番号が変わってしまいます。必ず解約は行わずに、MNP予約番号の取得のみをしてください。
MNP予約番号の取得方法は通信キャリアによって変化しますが、基本的には各通信キャリアのマイページから取得できるようになっています。分からない場合は「○○(現在契約しているスマホ会社) MNP予約番号」と検索すると、各通信キャリアの取得ページが見つかります。
STEP4.専用アプリをiPhoneにダウンロードする
MNP予約番号が取得できたら、iPhoneにpovo専用アプリをダウンロードしましょう。2022年6月時点では「povo2.0アプリ」という名称です。「povo2.0アプリ」はAppStoreからダウンロードできます。「povo2.0アプリ」は契約後もデータのチャージや契約内容の変更などで利用することになります。
STEP5.必要情報を入力して申し込みをする
「povo2.0アプリ」をダウンロードしたら、画面の指示通りに手続きを進めていきます。乗り換えをする際は、MNP予約番号・本人確認書類・クレジットカード情報が必要となるので準備しておきましょう。 本人確認をして、必要事項を全て入力したら、申し込みは完了です。ここからはSIMの種類によって手続き方法が変わります。
お手続き方法について、詳しく確認されたい方は「povoの申し込みは難しい?簡単な申し込み方法と5つのトラブル対処法を開設」も参考にしてみてください。
STEP6.SIM開通手続きをする
申し込みが済んだらSIM開通手続きを行います。乗り換えを行うと、SIMが新しくなりますが、そのままではSIMが使えず通信が行えません。このSIMを使えるようにすることを「SIM開通手続き」といいます。 SIM開通は「SIMカード」か「eSIM」かで、手続き方法が変わります。
「SIMカード」での開通手続き
SIMカードはスマホに挿入する電話番号などの情報が入ったカードのことです。povoを申し込みしてからSIMカードが届くまで待つ必要があるのがデメリットですが、対応している機種が多く、どの機種でも使えるのが大きなメリットです。
SIMカードで開通手続きをする場合の手順は以下の通りです。
- povo申し込み後に郵送にてSIMカードが届くのを待つ
- iPhoneで「povo2.0アプリ」を起動してログインする
- 「SIMカードを有効化する」をタップする
- SIMカードの裏面に記載されているバーコードをスキャンする
- 再度「SIMカードを有効化する」をタップする
- iPhoneの電源を切る
- 届いたSIMカードをiPhoneに挿入する
「eSIM」での開通手続き
eSIMはiPhone XSから利用できるようになった、端末本体に埋め込まれたSIMのことです。SIMカードを挿入する必要がなく、申し込み後すぐに乗り換えができるのが大きなメリットと言えます。
eSIMでの開通手続きは以下の通りです。
- iPhoneで「povo2.0アプリ」を起動してログインする
- 「eSIMを発行する」をタップし「eSIMの設定」を選択する
- 「SM-DP+アドレス」と「アクティベーションコード」をコピーする
- iPhoneの設定から「モバイル通信」→「モバイル通信プランを追加」をタップする
- 「詳細情報を手動で入力」をタップする
- 「SM-DP+アドレス」と「アクティベーションコード」を張り付ける
- 「モバイル通信プランを追加」をタップする
eSIMを有効化できる時間帯は9時半~20時までで、20時以降に有効化した場合は次の日の9時30分までpovoの通信はできないので注意してください。iPhone以外にパソコンやタブレットなど、ブラウザに接続できる端末がある場合は、QRコードを使って「SM-DP+アドレス」と「アクティベーションコード」の入力を省くことも可能です。
iPhoneでpovoへスムーズに乗り換える方法(au)
続いてauからpovoへ乗り換える方法について紹介していきます。auからpovoへ乗り換える場合は、MNP予約番号は不要となり、手順も多少変化します。もし既にMNP予約番号を取得してしまった場合は、乗り換えができないので、auのお客さまセンター(0077-7023)へ連絡してキャンセルしてもらいましょう。
STEP1.機種変更をしたい場合は事前にiPhoneを購入する
auからpovoへ乗り換える際も同様に、機種変更をしたい場合は、事前にiPhoneを購入する必要があります。
AppStoreや中古ショップでの購入はもちろん、auでiPhoneの購入もできます。auの割引サービスである「スマホトクするプログラム」はau回線の契約がなくても利用でき、povoに乗り換えたとしても継続されます。2年でiPhoneを新しくする予定なら「スマホトクするプログラム」は非常にお得なので、利用を検討してみましょう。
STEP2.povoの公式HPから申し込みをする
auからpovoへの乗り換えの申し込みはpovoの公式HPから行います。 povo公式HPの「ご利用手続き(auから変更のお客さま)」へアクセスして「auからの変更手続き」を選択して、画面の指示通りに申し込みを進めていきましょう。
クレジットカード情報の入力が必要となるので、事前に準備しておくとスムーズに申し込みを進められます。
お手続き方法について、詳しく確認されたい方は「povoの申し込みは難しい?簡単な申し込み方法と5つのトラブル対処法を開設」も参考にしてみてください。
STEP3.SIM開通手続きをする
申し込みが完了したらSIM開通手続きを行います。
auからpovoへの乗り換えのSIM開通手続きは、前述のau以外からpovoへの乗り換えと手順は変わりません。
「SIM開通手続きをする」を参考に開通手続きを進めてください
新しくiPhoneを購入してpovoで新規契約する方法
続いて新しくiPhoneを購入してpovoで新規契約をする方法を紹介します。 乗り換えではなく、新規契約となるので、以前の契約を解約して新しく電話番号を発行したい方や、初めてスマホ(携帯電話)を契約する方向けです。
電話番号を変えずに乗り換えたい方は、前述の「iPhoneでpovoへスムーズに乗り換える方法(au以外)」「iPhoneでpovoへスムーズに乗り換える方法(au)」を参考にしてください。
MNP予約番号が取得できたら、iPhoneにpovo専用アプリをダウンロードしましょう。2022年6月時点では「povo2.0アプリ」という名称です。「povo2.0アプリ」はAppStoreからダウンロードできます。「povo2.0アプリ」は契約後もデータのチャージや契約内容の変更などで利用することになります。
STEP1.auオンラインショップやAppleStoreなどでiPhoneを購入する
まずはauオンラインショップやApple StoreなどでiPhoneを購入しましょう。povoはiPhoneを販売していないので、povo以外の場所で新しくiPhoneを購入する必要があります。
auオンラインショップは「スマホトクするプログラム」が利用できるのが大きな特徴です。「スマホトクするプログラム」は、スマホを分割払いで購入して、購入後してから2年でスマホを返却することで総支払料金が安くなるシステムです。2年ごとにiPhoneを機種変更したいと考えているならauオンラインショップで購入しましょう。
Apple Storeは一括払いなら一番安く購入できます。iPhoneを長く使い続けるつもりならApple Storeで購入しましょう。
ちなみにドコモオンラインショップでも「スマホトクするプログラム」と同じようなサービスを提供しています。また中古ショップで安くiPhoneを購入するのも1つの手です。 自分に合った方法でiPhoneを購入していただければと思います。
STEP2.「povo2.0アプリ」をiPhoneにダウンロードする
iPhoneを購入したら「povo2.0アプリ」をiPhoneにダウンロードしましょう。「povo2.0アプリ」はiPhoneのアプリ内にある「App Store」からダウンロードできます。
ちなみにiPhoneを購入しただけでは、回線の契約はできていないので、Wi-Fi環境のある場所でなければ通信はできません。
STEP3.必要情報を入力して申し込みをする
「povo2.0アプリ」をダウンロードしたら画面の指示に従って、申し込みを進めていきましょう。手続きには本人確認書類とクレジットカード情報が必要になります。本人確認をして必要な情報を全て入力したら、申し込みは完了です。
STEP4.SIM開通手続きをする
最後にSIM開通手続きを行います。SIM開通は「SIMカード」での契約か「eSIM」での契約かで、手続き方法が異なります。前述の「「SIMカード」での開通手続き」「「eSIM」での開通手続き」を参考に開通手続きを行いましょう。
povoと契約している状態で新しいiPhoneを買う方法
povoでは端末の販売はしていないので、いずれiPhoneが古くなったらpovo以外の場所で買い換える必要があります。新品のiPhoneであれば、Apple StoreやECサイトで購入できますし、より安く購入したいことは中古スマホショップやフリマサイトを利用すると良いでしょう。 もし2年でiPhoneを買い換えたい場合はauオンラインストアでの購入がおすすめです。 auオンラインストアでは、分割払いでiPhoneを購入して、2年後にiPhoneを返却すると残りの支払い分が不要になるプログラムを提供しています。auの回線契約がなくても利用できます。
ただしiPhoneを返却せずに分割払い分を全て支払い続けると、合計料金はApple Storeでの販売額よりも高くなるので注意してください。
大手キャリアからpovoへ乗り換える際の注意点
最後に大手キャリアからpovoへ乗り換える際の注意点を紹介します。 povoは料金が安い分、大手キャリアに比べると不便な面もいくつかあるので「想像と違った...」と後悔することのないように、事前に確認しておきましょう。
キャリアメールは無料で使えなくなる
povoではドコモ・au・ソフトバンクで使っていたキャリアメールは無料で使えなくなります。一般的には、povoに乗り換えてからはGmailなどのフリーメールをメインで使っていくことになります。 どうしてもキャリアメールを継続して使いたい場合は、申し込みをすることでキャリアメールが継続して利用できる有料のサービスがあるので、検討してみましょう。
店頭や電話でのサポートはない
povoでは店頭や電話でのサポートはありません。全てネットでの申し込みとなるため、もしトラブルが起きても自分で解決しなければいけません。今まで店頭や電話のサービスを頻繁に使っていた方は、不便に感じるかもしれません。
スマホの故障・破損には「スマホ故障サポート」が必要
povoでは、スマホの故障・破損に対応してもらうには、有料オプションの「スマホ故障サポート」に加入する必要があります。
以上の点に注意しながら、快適なスマホライフを送ってください。