お客さま本位の
業務運営方針

SOMPOグループは、「お客さまの視点ですべての価値判断を行い、保険を基盤としてさらに幅広い事業活動を通じ、お客さまの安心・安全・健康に資する最高品質のサービスをご提供し、社会に貢献します。」という経営理念を掲げています。

当社は、上記理念に基づき、徹底したお客さま視点に基づくお客さま本位の業務運営を実現し、「お客さまが、困ったときに、いつもそこにいて、不安をいつの間にか解決する存在」であり続けることを目指しています。なお、以下に記載の各方針における「主な取組内容」は、2022年度の取り組み結果を中心に掲載しています。

方針1. お客さまへの新しい体験の提供
当社は、常にお客さまを中心に考え、情熱をもって考え抜くことで、保険に新しい価値を生み出し、お客さまに新しい体験を提供し続けてまいります。
主な取組内容

◇旅行予約と連動した保険加入手続き
楽天グループ株式会社が運営するインターネット旅行予約サービス「楽天トラベル」のご利用者向けに、旅行予約をキャンセルした際にかかるキャンセル料を補償する「Travelキャンセル保険」を2022年6月から提供しております。 「楽天トラベル」で国内の宿泊予約をする際に、保険の案内をご希望されるお客さまに対してTravelキャンセル保険をご案内し、旅行予約情報を保険申込画面に連携する仕組みを構築したことで簡単な加入手続きを実現しました。 当該保険にご加入いただいたお客さまからは、「保険があったので安心して予約ができた」、「子供の急な発熱で、直前キャンセルせざるを得ず非常に助かった。」といった声をいただいています。
https://www.mysurance.co.jp/news/2022-12-15

◇保険金の即時受取り
Yahoo! JAPANが運営するインターネット旅行予約サービス「Yahoo!トラベル」のご利用者向けに、 旅行予約をキャンセルした際にかかるキャンセル料を補償する「宿泊キャンセル保険」・「旅行キャンセル保険」、また航空機の遅延・欠航時に発生する食事代や宿泊代などの費用を定額で補償する「フライト遅延保険」を提供しております。これらの保険では、旅行予約をキャンセルし、キャンセル料が発生した場合や航空機の遅延・欠航が発表された場合に、お客さまへ保険金請求のご案内メールを自動送信することで、スムーズかつスピーディーな保険金の受け取り体験を実現しました。また、PayPayでの受け取りを選択することで、「フライト遅延保険」では、空港での待ち時間に保険金を受け取ることも可能になります。

方針2. お客さまの声を経営に活かす取組み
当社は、お客さまの声を真摯に受け止め、誠実、迅速かつ適切に対応するとともに、お客さま視点で自らの業務を捉え直すことで、事業活動の品質向上に活かしてまいります。
主な取組内容

◇マイページから保険に再加入できる仕組みを追加
ご加入後のお客さまアンケートにおいて、保険に再加入する際の手続き方法の改善をご希望される声を多数いただいておりました。従来は再加入いただく場合は、お名前や住所を最初から入力し直す必要があり、再加入にあたってお客さまにご不便をおかけしておりました。この状況を改善するため、マイページに「履歴から加入する」ボタンを設置し、再加入が簡単にできる仕組みを追加しました。

◇新規加入時に入力する生年月日欄のシステムを改修
当社の保険に新規加入する際に入力する生年月日欄が入力しにくい、面倒であるとの声をいただいたことを受け、生年月日欄の入力方法を改善し簡単に入力できる仕組みに変更しました。

方針3. お客さまのライフスタイルの変化に対応したあたらしい商品・サービスの開発
当社は、多様化するお客さまニーズや社会・経済等の環境変化を的確に捉え、お客さまのリスクに対応する保険商品・サービスの開発に努めてまいります。
主な取組内容

◇新家賃保証システム「Z-value」の提供開始 (2021年8月提供開始)
不動産賃貸借契約時においては、賃貸借保証委託契約と火災保険を対面で手続きすることが一般的でしたが、長引く新型コロナウイルス等の影響により、入居者と不動産管理会社の双方から非対面での手続き完結を求める声が急増していました。当社では、家賃債務保証会社である全保連株式会社と連携し、非対面ニーズに応えるだけではなく、賃貸関連事務の効率化などを実現化した新家賃保証システム「Z-value」を開発し、入居者自身のスマートフォンで賃貸保証委託契約と火災保険契約を同時に可能とする仕組みを構築しました。当社は、当該商品の提供を通じて、不動産業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援してまいります。

◇デジタル完結型 家財保険 「スマート賃貸火災保険」の提供開始 (2022年7月) 
賃貸物件に入居するにあたっては、偶然の事故で借りている部屋に損害を与えたことによる大家への賠償責任などが補償される家財保険への加入が欠かせませんが、 従来の家財保険は賃貸借契約の期間に合わせて保険料は2年一括払い、書面による加入手続きが必要となる商品が一般的でした。また、一般賃貸物件入居者や公営賃貸物件入居者においては、更新漏れなどによって家財保険に加入していない方が一定数存在することから、こうした課題を解消するため、インターネットから加入でき、保険料を月払いとすることで賃貸住宅入居者の経済的負担や加入手続きの負荷を抑えた保険商品「スマート賃貸火災保険」の提供を開始しました。
https://www.mysurance.co.jp/news/2022-07-05

◇キャンセル保険に国内旅行保険をセットした商品の提供 (2023年1月)
2023年1月より、当社のTravelキャンセル保険に損害保険ジャパン株式会社の国内旅行保険をセットしたキャンセル補償付き国内旅行保険の提供を開始しました。 これにより旅行予約から旅行が終わるまで、一連の旅行行程におけるトラブルに備えることが可能となりました。

方針4. 重要な情報の分かりやすい提供
当社は、お客さまがご自身のご意向に沿った保険商品・サービスを選択することができるよう、商品内容やリスク内容等の重要な情報につき、お客さまの立場に立って、分かりやすく丁寧に提供してまいります。
主な取組内容

◇視覚的な分かりやすさの追求
ご契約時にご確認いただく重要事項等説明書は、必要な情報をご理解いただきやすい表現等で掲載しています。また、注意点等が分かりやすくなるよう配慮しています。
さらに、WEBのマイページ画面では、お客さまご自身で保険金請求などの操作をしていただくため、 視覚的な分かりやすさを追求し、直感的に操作できる画面の開発に努めています。

◇商品概要ページの改善
ご加入後のアンケートやコンタクトセンターへのお問い合わせ、保険金請求手続き時にいただくお客さまの声を受け、お客さまにより分かりやすい商品概要ページとなるよう、事例イラストの変更や補足説明の追加など、定期的に更新しております。

方針5. 利益相反の適切な管理
当社は、お客さまとの利益相反のおそれのある取引について、お客さまの利益が不当に害されることのないよう、適切に管理する態勢を構築してまいります。
主な取組内容
◇利益相反の適切な管理態勢の構築
利益相反管理部門を定め、一元的に利益相反管理を行っています。また、利益相反に関する研修を行うなど役職員の意識向上に継続的に努めています。
方針6. 企業としての社会的責任を果たす取り組み
企業としての社会的責任を果たすべく、「グループサステナビリティビジョン」に則り、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた社会的課題の解決に資する取り組みを行ってまいります。
主な取組内容

◇国立大学法人 静岡大学との産学連携の取り組み
お子さまの安心、安全なスマホ利用のために、親子で情報モラルやスマホリテラシーについて話し合ってほしいという想いから、静岡大学と 当社で 2020 年 2 月に「情報モラルリーフレット教材」を共同開発しました。
https://www.mysurance.co.jp/fiduciaryduty?hs_preview=mbDbeEuK-42654053676

◇安心して自転車を利用できる社会の実現をサポートする商品の提供開始(2023年3月) 
2023年4月の道路交通法の改正により、自転車を利用するすべての人に対して自転車ヘルメットの着用が努力義務として課せられるようになったことや、各地方自治体が自転車損害賠償責任保険等への加入を義務化する条例を制定していることから、自転車事故による第三者に対する賠償や自転車乗車中のケガを補償できる保険商品「家族まるごと自転車保険」の提供を開始しました。 

方針7. お客さま視点の業務運営の定着
当社は、すべての社員および商品の募集を委託する保険代理店・保険募集人に対する継続的な教育・指導を行うとともに、お客さま視点での業務運営の動機付けを図る枠組みを構築し、本方針の定着に向けて取り組んでまいります。
主な取組内容

◇MISSION・VISION・VALUEおよび勧誘方針の制定
当社では、MISSION・VISION・VALUEおよび勧誘方針を策定し、「お客さま視点の業務運営」の定着に向けて取り組んでいます。

◇社員コンプライアンス研修の実施
「お客さま視点での業務運営」の意識や行動の浸透・定着に向けて、社員全員が参加するコンプライアンス研修で苦情実例をもとにした行動変革を取り上げています。

◇障がい者差別解消法対応マニュアルの制定
障害のある方に寄り添った対応ができるように対応マニュアルを作成し、「お客さま視点の業務運営」の定着に向けて取り組んでいます。

◇人事評価への反映
社員の人事評価制度の基準の一つとして、「徹底したお客さま視点で価値判断を行っているか」を定めるなど、お客さま視点で業務運営を行えるような仕組みを構築しています。

【ご参考】 金融庁が公表する「顧客本位の業務運営に関する原則(※1)」と当社「お客さま本位の業務運営方針」との関係(※2)

(※1)「顧客本位の業務運営に関する原則」については、こちらをご参照ください。

(※2)金融庁が公表する「顧客本位の業務運営に関する原則(※1)」と当社「お客さま本位の業務運営方針」との関係についてはこちらをご確認ください。

(注)原則4および投資性商品またはパッケージの商品・サービスを対象とした注(原則5注2・注4、原則6注1・注2・注4)については、当社の取引形態および取扱商品の特性に鑑み、方針の対象としておりません。

 

お客さま本位の業務運営方針の定着状況を評価するための指標

当社が定めるお客さま本位の業務運営方針の定着状況を評価するための指標(KPI※)は、以下のとおりです。
1.保険金ご請求に関するアンケート
   ・保険金請求手続きの全体評価
2.お客さまの声の発生率
   ・ご不満のお申し出の件数/保有契約件数
※KPIとは、Key Performance Indicatorの略で、企業目標の達成度を評価するための重要業績評価指標のことです。

2022年度 KPI結果
2022年度に実施した、「保険金ご請求に関するアンケート」に対する回答結果は以下のとおりです。
当社は、今後もお客さまの声を保険金請求手続きなどの改善に活かしてまいります。

1.保険金請求手続きの全体評価
当社が提供している全ての保険商品について行っている「保険金ご請求に関するアンケート」に対する回答結果は以下のとおりです。全体評価として84%のお客さまに満足との回答をいただいていますが、お客さまからの回答内容を参考に、今後も更なる改善に努めてまいります。

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保険金ご請求に関するアンケートの中でお客さまからいただいた声
「保険金ご請求に関するアンケート」においてお客さまから以下のような声をいただいております。貴重なご意見として、更なるサービス、保険金請求手続きの改善に努めてまいります。

<スマホ保険>
・保険金請求の対応が早かったので助かりました。(30代) 
・対応が早くて大変助かりました。家族のスマホも保険に加入したいと思います。ありがとうございます。(40代) 
・保険金請求時に必要となる書類がわかりにくかった。(30代) 
・ウェブでは無くスマートフォンアプリでやりとり出来ればなお良い。(50代) 

< Travelキャンセル保険>
・担当者の方の対応がとてもスピーディーで丁寧でした。(50代) 
・高くない保険料で、補償してもらえるのはよかった。また、使いたい。(40代) 
・必要なメッセージにたどり着くまでが長いように感じました。(50代) 
・PDFが添付できないので、この点が不便でした。(40代) 

<宿泊キャンセル保険・旅行キャンセル保険>
・ネットで全て完了し、すぐに保険金を振り込んで頂けたので大変助かりました。(40代) 
・加入して良かったと思いました。偶然とはいえ旅行をキャンセルせざるを得なかった状況でどうしようかと迷っていたので助かりました。(40代) 
・保険金請求時に、コロナ感染の請求項目がないので悩みました。(50代) 
・保険加入前の段階で補償対象の内容が分かりにくかった。自己都合以外は全額補償されると思っていた。(50代) 

2.お客さまの声発生率
KPIであるお客さまのご不満のお申し出の発生率(ご不満のお申し出の件数/保有契約件数)は0.1%未満(2023年3月末時点)です。

以上