機種変更後のスマホの扱いに困ったことはありませんか?
機種変更後に残ったスマホは、主に「継続利用」「売却」「廃棄」という3つの活用・処分方法があります。自分に合う方法を検討してみましょう。
本記事では、機種変更後に残った古いスマホの扱い方について詳しく解説していきます。
機種変更後の古いスマホを活用・処分する3つの方法
冒頭でも紹介したように、機種変更後の古いスマホを活用・処分する方法は以下の3つがあります。
まずは、それぞれの方法の概要を解説します。
継続利用
機種変更の際、古いスマホからはSIMカードを抜いているケースが大半だと思います。SIMカードがささっていない状態のスマホは、主に以下の機能がなくなっています。
上記以外の機能は健在なので、Wi-Fi環境がある場所ではネットに接続できますし、ゲームをダウンロードしてプレイすることも可能です。
他にも、動画をダウンロード保存して外出先でも動画を楽しんだり、カメラ性能の高いスマホなら撮影用として携帯したり、音楽プレイヤーとして使ったりと、使い道は幅広いです。
2台目のスマホとしての利用もできます。格安SIMなら月額1,000円以下で契約できることも少なくありません。新たにSIM契約のあるスマホとして利用すれば、新しい電話番号で通話ができますし、モバイルネットワークへの接続、つまりWi-Fi環境のない場所でもネットにつながります。
後半で「継続利用」の方法を具体的に紹介していますので、詳しくは「機種変更後のスマホを継続利用する2つの方法+α 」をご覧ください。
売却
継続利用をする気がないのであれば、売却を検討するのも1つの手です。
スマホは中古で購入したいと考える人が多くいるため、スマホの買取ショップも積極的に買い取ってくれます。また、フリマアプリなどの個人間での取引ができる場でも、スマホは人気商品の一つです。
また、AppleStoreなどの一部ショップでは、新しいスマホを購入するときに、手持ちのスマホを下取りしてくれるところもあります。
ただし、スマホにはさまざまな個人情報が入っているため、売却をする際は必ず初期化をしましょう。初期化については、「「売却」と「廃棄」の前には初期化を忘れずに 」の段落もご覧ください。
後半で具体的な売却方法を紹介していますので、詳しくは「機種変更後のスマホを売却する3つの方法 」をご覧ください。
廃棄
スマホが古すぎたり傷だらけで売れない場合は廃棄を検討しましょう。
廃棄にもさまざまな方法がありますが、基本的には自治体の指示に従って捨てれば問題ありません。自治体によっては、不燃ゴミとして捨てられる場合もあれば、回収ボックスでのみ廃棄できる場合などさまざまです。
後半で具体的な廃棄方法を紹介していますので、詳しくは「機種変更後のスマホを廃棄する3つの方法 」をご覧ください。
この場合もスマホ内の個人情報を削除するため、「初期化」の作業は必須です。初期化については、「「売却」と「廃棄」の前には初期化を忘れずに 」の段落もご覧ください。
機種変更後のスマホを継続利用する2つの方法+α
ここからは、機種変更後のスマホを継続利用する場合の具体的なアイデアを紹介します。
継続利用する場合の主な使い道としては以下の通りです。
- サブ端末として使う
- 専用端末として使う
- その他の機能を使う
ただし、LINEなどの一部のアプリでは、同じアカウントで複数端末にログインできないこともあるので、自分が使いたいアプリの仕様を確認してみましょう。
サブ端末として使う
機種変更後のスマホを継続利用する方法の1つは、サブ端末、つまり2台目のスマホとしての活用です。。
仕事用とプライベート用で2台自分で使ったり、子供用のスマホとして契約をする方も多いです。
多くの方が、サブ端末は月額料金の安い格安SIMを契約しています。「IIJmio」「OCN モバイル ONE」「mineo」など、それぞれ月額料金やサポート内容など大きく変わるので、自分に合ったサービスを選択しましょう。
サブ端末として使えるようになるまでの流れは以下の通りです。
- 自分に合った格安SIMを探す
- 端末は購入せずにSIMカードのみの契約をする
- 契約後SIMカードが届く
- 届いたSIMカードをスマホに挿入する
- 必要があればAPN設定などを実施
2021年10月以降に発売されたスマホであれば、SIMロックがかかっていませんので、上記の設定をすればすぐに使えます。2021年10月以前に購入したスマホはSIMロックが設定されてている可能性があるので、まずはSIMロック解除をしましょう。
SIMロック解除ができない場合やよく分からない場合は、スマホを購入したキャリアと同じ回線を提供している格安SIMで契約してください。例えば、ドコモで購入した場合は、mineoのDプランや、OCNモバイルONE、IIJmioのタイプDなどが該当します。
スマホを購入したキャリアと同じ回線であればSIMロック解除をしなくても通信が可能です。
また、メーカー直販(AppleStore、ソニーストアなど)で購入した場合は、SIMフリーなのでロック解除は不要です。
一部機能の専用端末として使う
継続利用の方法としてサブ端末としての格安SIMを契約して使用する方法以外に、スマホにある一部機能を利用するための専用端末として使う方法もあります。
例えば、以下のような活用方法があります。
- カメラの性能が高いスマホならデジカメ代わりとして活用
- 音楽データをたくさん保存しているなら音楽プレイヤーとして活用
- スマホの性能が高いならゲーム専用端末として活用
特にゲームでは、ゲームのアカウントを2つ作って古い端末からログインすることで、効率的に攻略できることもあります。
機種変更後もスマホは通話やモバイルネットワーク接続以外の機能は残されているので、専用端末として使う場合は、契約などの特別な手順を踏む必要はありません。
ドライブレコーダーや読書灯などに転用
その他に機種変更後のスマホはアプリを使って一般的なスマホとは全く違った機能で活用できます。
例えば、以下のような活用方法があります。
- 機種変更後に残ったスマホを、車に固定してドライブレコーダーにしたり、監視カメラ、セキュリティカメラとして設置する活用方法です。無料のアプリを導入するだけなので、費用や手間はほとんどかかりません。
- 読書灯アプリを導入して、ベッドにスマホを固定すれば、読書灯の代わりにもなります。
このように、思いもしなかった機能をスマホに導入できる場合があるので、家電を購入する前に、スマホで代用できないかをチェックしてみるのがおすすめです。
機種変更後のスマホを売却する3つの方法
続いて、機種変更後のスマホを売却する方法を紹介します。
売却する主な方法は3つあり、セキュリティー面で安心な順に挙げると以下のとおりです。
- 下取りに出す
- 専門店に売る
- フリマアプリやオークションで売る
なお、どの方法で売却をするにしても、初期化は必須です。前述したように初期化を忘れると個人情報の漏洩リスクが高まるので注意しましょう。初期化については、「「売却」と「廃棄」の前には初期化を忘れずに 」の段落もご覧ください。
下取りに出す
機種変更時に下取りに出すという方法もあります。AppleStoreなどの一部ショップでは、新しいスマホ購入時に、古いスマホを下取りしてもらえます。
メリットとしては、AppleStoreや大手キャリアなどが下取りしてくれるので、3つの売却方法の中では、セキュリテイ面で最も安心できる点です。古いスマホを下取りに出すと新しいスマホをお得に購入できるキャンペーンを行っているキャリアもあります。
デメリットとしては、多くの場合、機種変更のタイミングでしか下取りをしてもらえないため、売却機会が限られる点が挙げられるでしょう。
専門店に売る
次に挙げられるのが、専門店に売るという方法です。メジャーな買取店といえば、ゲオやイオシスなどが挙げられます。
専門店で売るメリットは、いつでも安全に売却できる点です。大手でしっかりとした専門店であれば、初期化の確認をしているので安心して売却できます。
一方、デメリットとしては、店舗によって買取額や買取条件が異なる点です。そのため、自分が納得できる条件で売るには、複数の専門店で見積もりを取るのが良いでしょう。
フリマアプリやオークションで売る
フリマアプリやオークションで売るという方法もあります。
メリットとしては、自分で自由に値付けが出来るので、他の方法より高い値段で売却できる可能性があります。
デメリットとしては、手間がかかることです。商品の撮影、値段の設定、商品の説明、商品の発送、購入者への連絡など、すべて自分で行わなければいけません。また、送料を誰が負担するかを決めたり、トラブルがあった場合に自力で解決する必要があったり、考えるべきことがたくさんあります。
機種変更後のスマホを廃棄する3つの方法
続いて、機種変更後のスマホを「廃棄」する方法を紹介します。
- 大手キャリアに回収してもらう
- 不燃ごみとして捨てる
- 回収ボックスに捨てる
それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。なお、廃棄をする場合も初期化は必須です。捨てるからと言って、個人情報の取り扱いを疎かにしないよう注意しましょう。初期化については、「「売却」と「廃棄」の前には初期化を忘れずに 」の段落もご覧ください。
また、基本的に大手キャリアに改宗してもらう以外の廃棄方法で対応する場合は、自治体の指示通りに処分を進めてください。
大手キャリアに回収してもらう
docomo、au、ソフトバンク(ワイモバイル)では、ブランド・メーカー・通信会社に関わらず、すべてのスマホを無償で回収し、処分してくれます。
回収したスマホは破砕工具を使って、端末に穴を開けてもらえるので安心です。穴を開ければデータの復旧は不可能ではありますが、念の為自分でも初期化をしておきましょう。
不燃ごみとして捨てる
自治体にもよりますが、機種変更後に残ったスマホは不燃ゴミとして捨てられます。
他の不燃ゴミと同じように、不燃ゴミ袋に入れて指定日に出しましょう。
ただし、スマホは小型家電リサイクル法の対象なので、自治体によってはスマホを不燃ゴミで捨てられない場合もあります。お住まいの自治体のルールを確認してください。
回収ボックスに捨てる
回収ボックスとは、小型家電の中にある有用金属をリサイクルするために設置されている物です。
自治体が街のさまざまな場所に設置している場合もあれば、家電量販店が設置している場合もあります。大半は、利用料金は無料です。また手続きなども必要なく、回収ボックスに入れれば完了というケースが多いです。
回収ボックスの有無、設置場所などは自治体のホームページに記載されているので、確認しておきましょう。
「売却」と「廃棄」の前には初期化を忘れずに
繰り返しになりますが、売却と廃棄の前には初期化を忘れないようにしてください。
スマホには、さまざまな個人情報があり、初期化をせずに売ったり、廃棄したりすると個人情報が流出するリスクがあります。
特に、クレジットカードのデータやログイン情報などが流出すると、非常に危険です。
手動でデータを消しても、消し忘れなどが出てきてしまいますし、データが復元されてしまう恐れがあります。必ずスマホに搭載されている初期化機能を使ってデータを完全にリセットしましょう。
iPhoneを例に初期化の方法も紹介します。
まずは、新しいスマホにデータが移行できているか確認してください。古い端末を初期化する前に、新しい端末にデータ移行を行う必要があります。
参考記事:iPhone買い替え時のデータ移行はどうすればいい?「クイックスタート」利用のためのチェック項目を紹介
- 設定の「一般」をタップする
2.「転送またはiPhoneをリセット」をタップする
3.「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップする
4.「続ける」をタップする
5.パスワードを入力して「すべて消去」をタップする
初期化の際は、必要に応じてバックアップなどもして、大切なデータがなくならないように注意しましょう。
まとめ
機種変更後に残ったスマホは「継続利用」「売却」「廃棄」という3つの方法があります。自分の合った適切な方法で活用・処分しましょう。
ただし、売却と廃棄の場合は、個人情報の流出がないように、データの初期化は必ず行いましょう。