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賃貸契約の流れを初心者向けに徹底解説!期間・費用・注意点まとめ

目次

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初めて賃貸契約をする場合、「手続きは何から始めればいいの?」「賃貸契約にはどのくらいの時間がかかるの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか?

賃貸契約の流れは大きく7つのステップに分かれており、最短で2週間、通常は3〜4週間かかります。
この記事では、初めて賃貸契約をする方に向けて、賃貸契約の流れをわかりやすく解説します。
スムーズな引越しを実現したい方は、ぜひ最後まで読んで賃貸契約の参考にしてください。

賃貸契約の流れ【7つのステップ】 


賃貸契約の流れは、以下の7つのステップに分かれます。

1. 希望条件の整理(1~2週間)
2. 物件探し・不動産会社訪問(1日~数週間)
3. 物件の内見(1日)
4. 入居申し込み(1日)
5. 入居審査(3日~1週間)
6. 重要事項説明・契約手続き(1日)
7. 鍵の受け渡し・入居(1日~)

それぞれのステップを詳しく解説します。

1.希望条件の整理

住みたいエリアや家賃、間取り、設備などの条件を整理しましょう。
一般的に、家賃の目安は手取り収入の30%以内です。希望条件を整理する際は、駅からの距離や周辺環境などに、優先順位をつけて整理しましょう。

2.物件探し・不動産会社訪問

インターネットで物件を探し、気になる物件を見つけたら不動産会社に連絡しましょう。
不動産会社に連絡をする際、予算や希望条件を詳しく伝えることで、その物件以外にも条件に合う物件を提案してくれます。

複数の不動産会社を訪問することで、より多くの選択肢を得られるため、時間に余裕があれば2〜3社程度回ってみると良いでしょう。

3.物件の内見

実際に希望の物件を見学して、写真だけではわからない部分をチェックします。
物件を内見する際は、下記の項目に着目しましょう。

● 日当たり
● 騒音
● 収納スペース
● 周辺環境
● コンセントの位置

内見時にはメジャーやスマートフォンのカメラなどで、家具の配置を考えながら採寸や写真撮影を行うと後で比較検討しやすくなります。

また、最近ではネット環境を利用した「オンライン内見」に対応している不動産会社も増えています。
オンライン内見とは、不動産会社のスタッフが賃貸物件に行き、オンライン会議や専用のアプリを利用して映像や音声で物件内部の紹介をするサービスです。
物件を借りたい人が現地に行かなくても、自宅や職場から物件の内見ができます。

4.入居申し込み

気に入った物件が見つかったら、入居申込書を記入して提出します。
入居を申し込む際に、申込金(預かり金)を支払うことが一般的です。


また、繁忙期や人気物件の場合は、迷っていると他の方が入居してしまう可能性もあります。
気に入った物件があったら、思い切って申し込みをしてみましょう。

5.入居審査

大家さんや管理会社などの貸主が、借主に家賃を安定して支払う能力があるかを審査します。
入居審査の際は、収入証明書や身分証明書などの書類が必要になります。
新たに入学する場合は合格証明書、就職する場合は内定通知書などが必要になるケースもあります。

必要な書類は前もって用意しておくと、スムーズに審査ができます。

6.重要事項説明、契約手続き

入居審査に通ったら、重要事項説明を受けます。

重要事項説明とは、法律で義務付けられている手続きの一つで、契約前に宅建士が行う物件や契約に関する重要な事項の説明です。
重要事項説明では、以下の内容について詳しく説明されます。

● 物件の基本情報
● 契約条件
● 禁止事項
● 解約方法
● 更新料
● 契約期間や家賃の支払い方法

重要事項説明では、退去時の修繕費負担など、重要ポイントの説明もあります。
不明な点があれば、遠慮せずに質問しましょう。

重要事項説明が終わると、賃貸借契約書の内容を確認し、署名・捺印を行います。
また、賃貸契約の流れはデジタル化が進んでおり、オンラインを活用したIT重説や電子契約を活用することで移動時間とコストを削減できます。
遠方からの契約も可能になるので、不動産会社が対応している場合は、積極的に利用してみましょう。

7.鍵の受け渡し、入居

契約が完了すると、いよいよ入居です。
引越し前に、電気・ガス・水道・インターネットなどの手続きを済ませておくとスムーズに入居できます。

賃貸契約にかかる期間

賃貸契約にかかる期間は、最短で2週間、通常3〜4週間です。
以下の条件が揃えば、最短での入居も可能なのでお急ぎの場合は参考にしてください。
● 希望条件が明確
● 必要書類が揃っている
● 審査がスムーズに通る
● 手続きに迅速に対応できる

特に、書類の発行や準備には時間がかかることもあるので、事前に準備しておくとスムーズです。

賃貸契約の繁忙期って

不動産業界では、一般的に1〜3月と9〜10月が繁忙期と言われています。
特に3月は繁忙期の中でも最も混雑するため、注意が必要です。
繁忙期には、以下のような特徴があります。

● 引越しをする人が多いため物件情報が豊富
● 不動産会社の予約が取りにくい
● お部屋選びに時間をかけられない

繁忙期は物件が豊富に出るため、良い条件の物件が見つかりやすいです。
しかし、良い物件ほど短期間で他の方の入居が決まってしまう可能性もあるため、気に入った物件があったらできるだけ早めに賃貸契約を結ぶことが重要です。

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賃貸契約の流れで発生する費用と入金のタイミング

賃貸契約時の初期費用の入金は契約時に発生します。
賃貸契約の主な初期費用と入金時期は以下の通りです。

項目 金額目安 支払い時期
敷金 家賃1~2ヶ月分 契約時
礼金 家賃1~2ヶ月分 契約時
前家賃 家賃1ヶ月分 契約時
仲介手数料 家賃0.5〜1ヶ月分+税 契約時
保証会社利用料 家賃の30〜100% 契約時
火災保険料 5千円~1万5千円 契約時
鍵交換費用 1~2万円 契約時

初期費用は、原則として契約までに支払います。
支払い方法は、現金、クレジットカード、銀行振込が一般的です。
初期費用の支払いが滞ってしまうと、貸主からの信用が悪化する可能性があるので、遅滞なく支払うようにしましょう。

初期費用の内訳についてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
→賃貸にかかる初期費用とは?内訳と相場、節約方法についても解説

火災保険は自分で選べる!選び方と注意点

実は、賃貸契約時に加入が求められる火災保険は、自分で選ぶことも可能です。
多くの場合、不動産会社から特定の保険を紹介されますが、それに従うだけでは補償内容を十分に比較できず、割高なプランに加入してしまうケースもあります。

自身で火災保険を選択する場合、補償内容や保険金額を選択できる点がメリットです。
年間保険料が数千円〜1万円程度で済むケースも多く、保険料の節約もできます。
自身のライフスタイルに合った補償内容を選択し、価格とサービスの両面から最適な保険を選びましょう。

火災保険を自身で選ぶことについて、もっと詳しく知りたい方は以下の記事をチェックしましょう。
→賃貸火災保険は自分で加入できる?メリットや注意点についても解説します

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賃貸契約の流れまとめ

賃貸契約の流れは主に、7つのステップで構成されます。
この記事の内容のまとめは以下の通りです。

● 賃貸契約の期間は最短で2週間、通常1ヶ月程度
● 初期費用の支払いは契約時にあり、家賃の4〜6ヶ月分が目安
● 火災保険を自分で選ぶことで、費用を抑える

スムーズな賃貸契約を実現するには、希望条件と必要書類を整理し、繁忙期は余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。賃貸契約の流れを理解して、納得のいく住まい探しを実現しましょう。

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この記事の著者

2級ファイナンシャル・プランニング技能士 /宅地建物取引士 池野友太