iPhoneの容量(GB)には複数のバリエーションが設定されています。一方AndroidのスマホのようにSDカードで容量を増やすことはできないので、購入の際は容量がいくつのモデルにするか、慎重に選ばなければいけません。
本記事では「何GBの容量を選べばいいのかわからない」「どれくらい使うのか検討もつかない」とお悩みの方のために、iPhoneのおすすめのGB、容量について詳しく解説していきます。
iPhoneの容量(GB)はどれくらい?
まずは2023年4月現在販売されているモデルの容量と、AppleStore価格を確認しておきましょう。
Proモデルは1TBまでの容量となっており、通常モデルは512GBまでというのが近年のiPhoneの傾向となっています。SEモデルのラインナップは64GBから256GBです。
当然ですが容量が大きいほど価格は高くなり、128GB容量が増えるたび、おおむね15,000円ほどのアップとなります。
決して安い金額ではないので、自分にとって必要な容量のiPhoneを選びましょう。
iPhoneの日常使いには何GB必要?
自分にとって必要な容量を確認するには、利用しているアプリや写真などの容量を確認することが大事です。
ここからはiPhoneに使われる主な容量を紹介していきます。
iOSに必要な容量
iPhoneの容量は、すべてアプリや写真などに利用できるわけではありません。iOSやシステムデータが占める容量にも注意が必要です。
なおiOSに必要な容量はバージョンによって大きく異なります(すでにiPhoneを使っている方は、「設定」の「iPhoneストレージ」から現在のiOSとシステムデータの容量を確認できます)。
iOSの容量は今後増えていく可能性もあります。現時点での目安としては、iOSの必要容量として10GB、システムデータの目安としても10GB程度を見ておいてください。
主なアプリの容量
自分が頻繁に利用するアプリの容量も確認しておきましょう。
2023年2月現在のApp Storeにある主なアプリの容量は以下の通りです。
アプリによって容量は違いますが、5つアプリを導入するのなら1GBぐらいは消費すると考えておきましょう。
またアプリは使用しているうちに、キャッシュなどによって容量が増えていきます。ゲームに関してはアプリダウンロード後に、追加でデータをダウンロードする場合もあるので注意が必要です。
なお、ゲームの追加ダウンロードの容量は、多いものだと10GB以上になることもあります。
Amazon Prime Videoといった動画配信サービスやYouTubeも、動画をダウンロードすれば容量を大きく使用します。映画や動画をダウンロードして外出先で閲覧することが多い方は、大容量のiPhoneを購入しましょう。
写真・動画・音楽の容量
写真や動画、音楽の容量も計算する必要があります。
画質や曲の長さなどによっても容量は変わってくるので、一概には言えませんが、写真・動画・音楽のおおよその容量は以下の通りです。
写真は10,000枚保存したとしても30GB程度となります。
動画の場合は数十時間の長い動画撮影をすると、容量を圧迫しやすいので注意が必要です。たくさんの動画を撮る予定なら、大容量のiPhoneを購入したほうが無難です。
なお、iPhoneには「ストレージを最適化」という機能があります。フル解像度の写真や動画はiCloudに保存され、iPhone本体にはデータが縮小された写真や動画が保存されるようになります。
そのため「ストレージを最適化」の機能を活用すれば、上記よりも少ない容量でデータの保存が可能です。iPhoneに保存されるデータは必ずしもフルサイズではないということは覚えておきましょう。
シミュレーション
具体的にどのような使用状況でどれくらいの容量を使うのか、2年間使用することを想定してシミュレーションしてみましょう。
シミュレーション①
- 毎日5枚の写真を撮る
- 50種類のアプリを導入する
- 1種類のゲームを遊んでおり追加ダウンロードで10GBを使用する
- 音楽はストリーミングサービスを使用する
- 動画は撮影しない
音楽はストリーミングサービスを利用し、動画の撮影もしないのであれば、64GBあれば十分です。
シミュレーション②
- 毎日10枚の写真を撮る
- 100種類のアプリを導入する
- 5種類のゲームを遊んでおり追加ダウンロードで50GBを使用する
- 音楽を1,000曲保存する
- 動画は1か月で30分撮影して保存する
写真・動画の撮影、音楽の保存、ゲームプレイなど存分に楽しむ場合は、128GBでも足りない可能性が出てきます。
不自由なく存分にiPhoneを活用するなら256GBのモデルを選びましょう。
これからiPhoneを買うなら256GBモデルがオススメ!
これからiPhoneを買うなら256GBモデルがオススメです。
前述したように、256GBの容量があれば存分にiPhoneを活用したとしても余裕があるので安心です。
ゲームをたくさんプレイしても、頻繁に動画の撮影をしても、256GBモデルなら不自由に感じることはないでしょう。
ゲームをプレイせず動画や音楽も保存しないなら最小容量でもOK
ゲームをプレイせずに、動画や音楽も保存しないということであれば、最小の容量である64GBや128GBでも問題ありません。
写真を保存したり、一般的なアプリをダウンロードする分には、64GBや128GBで不足することはほとんどないといって良いでしょう。
頻繁に動画の撮影をする方は1TBや512GBモデルを
1TBや512GBの容量は、一般的な使い方をする方にはほとんど必要ありません。
一方、日常的に高画質の動画をiPhoneで撮影することが多い方は、1TBや512GBも候補の一つとして考えておきましょう。
販売店ごとのiPhoneラインナップ
2023年4月現在、販売店ごとのiPhoneのラインナップは以下の通りです。
なお最新モデル以外は品切れになっていることも多く、そのまま販売終了する可能性もあります。もし欲しいと思っていた古いモデルが品切れだったら、再入荷を待つより、新しいモデルから選ぶのが無難です。
どうしても古いモデルを購入したい場合は、中古ショップの利用も検討しましょう。
iPhoneの容量を節約するには
最後にiPhoneの容量を節約する方法も紹介しておきます。
どれだけ適切な容量でiPhoneを購入したとしても、購入後に想定外の事態によって容量が足りなくなってしまうことは珍しくありません。
また「大容量のiPhoneを購入したいけど予算が足りない」という方も多いでしょう。
しっかりと容量の節約方法を覚えておけば、少ない容量でもiPhoneを快適に使うことができるので、ぜひ参考にしてください。
クラウドを活用する
クラウドの活用は、最も一般的なiPhone容量の節約方法です。
クラウドとは簡単に言えば、ネットワーク上にある保存スペースのことです。iPhone内ではなく、ネット上にデータを保存することで、容量の節約ができるようになります。
Appleが提供しているクラウドサービス「iCloud」では5GBまで無料で動画や画像を保存できます。動画や画像が多くて容量を圧迫しているなら、一部のデータをiCloudに移しましょう。
有料プランにすれば最大2TBまでiPhoneのデータをクラウドに保存できます。
ほかにも、アマゾンプライム会員が利用できる「Amazon Photos」は、動画は10GB、写真なら無制限で保存できます。またGoogleが提供している「Google One」も月額料金を支払うことで大容量(最大2TB)のデータを保存できます。
さまざまなクラウドサービスを活用して、容量を節約しましょう。
必要なアプリだけ入れておく
アプリは必要なものだけにしておくのも重要です。
「必要ないけど最初からあったからそのままにしてある」「引退したけどゲームアプリはそのまま残してある」ということも多いかと思いますが、使用していないのであればアプリは削除したほうが容量の節約になります。
特にゲームアプリは10GB以上もの容量を占めていることがあるため、プレイしていないのであれば削除するに越したことはありません。
できるだけ不要なアプリは削除して、ホーム画面をすっきりさせておきましょう。
動画や音楽はストリーミングで利用する
動画や音楽はストリーミングで利用することもできます。
YouTubeをはじめ、多くの動画アプリや音楽アプリはストリーミングサービスを提供しており、CDなどから音楽を取り込んでスマホに保存する、といった必要性は以前より少なくなっています。
すでに説明したとおり、スマホに動画や音楽を保存すると非常に大きな容量が必要になるため、可能な限りストリーミングサービスを活用して容量を節約しましょう。
まとめ
ほとんどの人にとって、iPhoneの容量は「256GB」がひとつの目安です。512GBや1TBは日常的に動画を撮影している人向けの容量となるので、一般的な使い方であれば256GBがおすすめです。
音楽や動画、ゲームなど容量の大きなデータを保存しない場合は、64GBや128GBで足りる場合も少なくありません。
もし容量が不足した場合でも、iCloudなどのクラウドサービスで問題は解決できることが多いので、無理に大容量のiPhoneを購入せずに、自分にとって適切な容量を選ぶようにしましょう。